09/04/11 07:41:00 mipaXMFj
そもそも、資本主義と社会主義の定義を明確にする必要がある。
経済活動をすべて国営化してうまく行ったところはない。
市場のメカニズムが必要な点については一致していると思う。
今の主要な対立軸は、
(1)給与所得の格差が小さいvs給与所得の格差が大きい
(2)大きな政府(高福祉・高負担)vs小さな政府(低福祉・低負担)
(3)所得の再分配機能が強いvs所得の再分配機能が弱い
こういったところだろう。
日本について言えば、かつては終身雇用・年功序列で(1)の格差が小さい
社会であった。加えて(3)についても、所得税・法人税の最高税率が高かった
ため、再分配機能も高かった。
しかし、終身雇用・年功序列の崩壊と非正規労働の拡大でまず(1)の格差
が広まり、(3)についても所得税・法人税の最高税率が下がって再分配機能
は弱まっている、というところだ。
一昨年くらいまでの新自由主義全盛の時代は「努力して成果出した者がたく
さん所得を得て当たり前」という考え方が強かったが、そもそも「努力」や
「成果」なんて簡単に比べられるものではないからな。
例えば、
年収5億円のプロ野球選手と、
年収500万円の看護師と、
年収1000万円の寿司職人と、
年収10億円の証券会社社員がいたとして、
これらを見て「所得が高いのは、本人の努力と成果の賜物だ」と信じられる
だろうか?むしろ本人の努力とか成果以外の要素の方が、取得を決める要因
として大きく働いているということにみんなが気付きはじめてるんでないかな。
特にAIGのボーナス騒動とかをきっかけにして。