09/04/09 15:51:56
就活生なら、志望企業の初任給については必ずチェックすると思います。ほとんどの
会社のHPに載っていますね。「初任給の高い会社に行きたいなぁ……」と考える就活
生も多いことでしょう。
実は、私たちは初任給についてはあまり重視していません。入社してからの給与の
上がり方、すなわち賃金カーブが読める「25・30・35歳賃金」をチェックするほうが
はるかに重要です。この「25・30・35歳賃金」は『就職四季報』のオリジナルデータ
です。
初任給が高ければ、その後の賃金も同様に高くなるわけではありません。そもそも、
どの会社も同業他社を意識していますから、金融、メーカーなど、初任給をほぼ横並び
に設定している業界も多く見られます。
そうした中で優秀な新卒を採用しようと、近年は横並びを脱却し初任給を上げる会社
が目立ちました。それでも、初任給だけ上げて、入社後の賃金体系は変えずに、現在
よりも賃金カーブを低めに抑えてしまう会社も少なくありません。
この非常に重要なデータである「25・30・35歳賃金」を開示していないのは、その
ような小手先の人事政策を採っているとみなされても仕方ありません。
紙幅の都合で『就職四季報』には平均賃金のみ掲載していますが、各年次の最高
・最低賃金も併せて調査し、中途採用向けの『転職四季報』に掲載しています。
【関連図表】 初任給と25・30・35歳賃金
URLリンク(www.toyokeizai.net)
では、最高・最低賃金も含め、これらの項目にすべて回答いただいた206社を一覧
しました。情報を開示し、納得度の高い学生を採用したいという、意識の高い会社
たちです。
■35歳、会社間の賃金格差は月30万円
さて、まずは平均賃金を眺めてください。「こんなに違うのか!」と驚いた方も多い
でしょう。35歳賃金で、下は20万円台、上は50万円台後半と、30 万円以上の開きが
あります。大卒総合職の初任給の会社間格差は約7万円ですから、入社12、3年で格差
は4倍以上に広がってしまったことになります。
表中で35歳平均賃金が最も高いソフトウェア・サービスは、実際に誌面を開くと年俸
制であることがわかります。ボーナスは「データなし」、残業も月45 時間と多い
ですが残業代はありません。すべて「込み」の月例賃金ですから、初任給および
各年齢での平均賃金の高さも納得です。
各社の初任給と25・30・35歳平均賃金をつぶさに見ると、賃金カーブはいくつかの
パターンに分けられることがわかります。
1.スタートダッシュ型(入社直後は急激に賃金が上昇するが、一定の年齢を過ぎると
鈍化)
2.一定ピッチ型(どの年代でもほぼ同じペースで賃金が上昇していく)
3.ラストスパート型(入社直後はあまり賃金が上がらないが、一定の年齢を過ぎると
急激に上昇する)
といった具合です。
一覧表から拾うと、スタートダッシュ型は東京個別指導学院、森精機製作所、東京
リスマチックなど、ラストスパート型はミクニ、住友ベークライトなどが当てはまり、
あとは一定ピッチ型が大半です。年俸制の場合はすべての年齢でボーナス分のゲタを
はいていることになります。
※長文記事なので以下は割愛します。ソース記事をご覧ください。
◎ソース URLリンク(zasshi.news.yahoo.co.jp)