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東芝とNECが自動車やデジタル家電に搭載する
半導体のシステムLSI(大規模集積回路)事業を、
来年1月をメドに統合することで基本合意したことが7日、明らかになった。
世界不況で半導体市場が低迷する中、統合による事業規模拡大で収益改善を図る。
事業統合後の新会社の売上高は約1兆3000億円。半導体中核のシステムLSI市場で、
日立製作所と三菱電機が03年4月に事業統合し発足させた
「ルネサステクノロジ」(売上高約9500億円)を上回り、国内最大規模に浮上する。
半導体業界は世界不況に直撃され、電機各社とも営業赤字が急拡大。
09年3月期は東芝が半導体事業で2900億円の営業赤字を見込んでいるほか、
NECも、システムLSIを展開する傘下のNECエレクトロニクス(NECエレ)が
650億円の営業赤字になる見通しだ。
世界不況の長期化で今後も半導体需要の急回復が見込めないため、
東芝とNECは昨年末から半導体事業の統合交渉を進めていた。
今回の基本合意を受けて、東芝は本体の半導体部門の「システムLSI」事業を分社化。
そのうえでNECエレ社と統合する。今後は新会社の資本構成など詰めを急ぐ方針だ。【高橋昌紀】
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