09/04/07 08:36:19
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東京・新宿駅の近くにあるマルハンのパチンコ店。たばこの煙が立ち込める店内で、
システムエンジニアの長沢さん(29)はゲーム機に千円札を投入した。
「ドキドキします。何回か負けると、次は勝つ。景気には不安がありますが、勤務する会社は
まだその影響を受けていない」
◆6年ぶり業績好転
日本最大のギャンブル産業にとってはリセッション(景気後退)もどこ吹く風。
ラスベガスをしのぐ勢いだ。
日本の昨年10~12月期の実質GDP(国内総生産)が前期比年率12.1%のマイナス成長に
とどまり、MGMミラージュやラスベガス・サンズなどラスベガスのカジノ会社の収入が大幅に
落ち込むなかで、市場規模23兆円のパチンコ産業は好調だ。
政府統計によると、国内のパチンコ店の10~12月期の合計売上高は0.5%増となり、
6年間の減少傾向に歯止めがかかった。1月も0.9%の増加だった。
格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)の尼寺啓人アナリストは、自動車や
電機メーカーなど多くの企業が赤字に陥っているのに対し、パチンコ業界はさほど打撃を
受けていないとの見方を示す。
この見方は、パチンコ産業の収入を担保にした「パチンコ債」の保有者や、マースエンジニアリング
などパチンコ関連機器メーカーにとって朗報だ。同社の過去半年の株価騰落率ランキングは
TOPIX機械指数の採用124銘柄の中で首位となっている。
売上高ベースでパチンコ店経営最大手のマルハンがウェブサイトに掲載した発表文によると、
2009年3月期の最終利益は前年比11%増の200億円の見込み。
一方、ラスベガスの昨年のカジノ収入は過去最大の落ち込みを記録。1月も15%減少した。
米国のリセッションに伴う観光やカジノ支出の縮小が背景にある。MGMミラージュと
ラスベガス・サンズの株価は3月27日までの12カ月間で95%余り下落した。
日本の人口全体に占めるパチンコ人口の割合は約13%。2007年の市場規模は計23兆円に
達した(社会経済生産性本部の集計)。全国の店舗数は約1万3000店。
-続きます-