【玩具】鉄道模型「メルクリン」 利益至上から社員重視に=破産逆手に「独流」回帰[09/04/01]at BIZPLUS
【玩具】鉄道模型「メルクリン」 利益至上から社員重視に=破産逆手に「独流」回帰[09/04/01] - 暇つぶし2ch1:依頼@台風0号φ ★
09/04/01 23:10:39
 精密な鉄道模型で日本にもファンが多いドイツの老舗模型メーカー「メルクリン」が2月、メーンバンクから
融資の返済延長を断られ、破産申請した。実権を握ってきた英米系の投資会社は手を引き、今はドイツ人の
管財人の下で再建中だ。地元では「利益至上主義の英米流の経営から、社員重視のドイツ流に戻す好機」と
意外にも破産を前向きに受け止めている。

 独自動車大手のダイムラーとポルシェが本社を置くシュツットガルトから電車で30分。人口6万人の小都市
ゲッピンゲンにメルクリンの本社がある。

 「破産申請は各紙が1面で大扱いした。年商わずか1億2800万ユーロ(約164億円)の会社が注目される
のは、何世代にも夢を与えてきたからだ」―。ロラント・ガウケレ広報部長(57)は、厳しい表情ながらも
誇らしげに語った。

 全国からは「毎年150ユーロ(約1万9200円)ずつ寄付したい」「ボクのお小遣いを使って」などと「支援」の
申し出が相次いでいるという。

 HOゲージで有名なメルクリンの模型は、独国内では5世帯に1世帯が持ち、「世代をつなぐ趣味」として
愛されてきた。だが、近年はテレビゲームの普及で若者が離れ、赤字に転落した。本社工場で25年間働く
塗装工モニカ・ルーラントさん(56)は「孫はニンテンドーが好き。家に模型はないよ」と苦笑する。

 2006年には、英投資会社キングズブリッジ、米投資会社ゴールドマンサックスの傘下に入り、両社は
社員約1400人のうち約300人を解雇するなど合理化を進めた。一方で、売上高はインターネット販売
などでやや持ち直し、展望が開けたかに見えた。

 ところが、メーンバンクの地元2行から、1月末に返済期限を迎えた5000万ユーロ(約64億円)の融資
延長を断られ、資金繰りが行き詰まった。地元紙記者は「金融危機でも、この程度の債権は負担にならない」と
批判する。「でも、実権がドイツ人(の管財人)に移った結果を見れば、両行の判断は悪くなかった」と皮肉
交じりに指摘した。

 ドイツでは、労組代表を経営に参画させたり、人事などを社員代表の「事業所委員会」と協議したりと、
社員と経営陣が対等に話し合う企業風土が浸透している。短期の利益を重視しがちな英米流の経営
手法には、反発が強い。

 暫定管財人のミヒャエル・プルタ弁護士(58)は「破産は、愛情に欠けた投資会社からの解放だ」と言い切り、
事業所委員会のディーター・ワイスハール委員長(51)は「旧経営陣に長期計画の策定を求めたが、応えて
もらえなかった」とドイツ流経営への回帰に期待を寄せる。すでに約110社から支援の申し出があり、
売却先は8月までに決まる見通しという。


▽ソース:読売新聞 (09/04/01)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
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