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米穀加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市)による事故米の不正転売事件で、転売先の一つだった
熊本県城南町の酒造会社「美少年酒造」の緒方直明社長(61)が31日夜、熊本市内で記者会見し、
三笠フーズ側から30年近くにわたり、取引で生じた裏金を受け取っていたことを明らかにした。
緒方社長によると、美少年酒造が国産の1等米を酒の原料米として仕入れたあと、三笠フーズの
グループ会社「辰之巳」(東京)に加工を委託。辰之巳はこの米を等級の低い米に買い替えて精米し、
美少年酒造に納入していた。売買価格の差額を年1回、現金でキックバックする手口だった。
三笠フーズ、辰之巳両社社長の冬木三男被告(73)(起訴)も、大阪府警など合同捜査本部の調べに
同様の説明をしたという。
裏金作りは、緒方社長が入社した1982年頃から行われ、毎年140万~200万円に上った。
2007年は、国産の1等米30トンの加工を委託し、辰之巳は等級の高い米と低い米の差額の
140万円を渡していた。
緒方社長は「辰之巳からは国産米として納入され、商品にも『国産米』と表示しており、問題はなかった。
差し替えていた米は事故米ではないと認識している」とした。安い米で製造した酒を高い等級の米で
造ったように偽装したことはない、とも説明した。
一方で、「裏金作りは辰之巳から持ちかけられ、焦げ付いた貸付金の穴埋めや接待費に使っていた。
脱税に当たる認識はあった。消費者を裏切る行為を長年続けていたことになり、本当に申し訳なく思う」
と話し、近く辞任する意向を示した。
美少年酒造は従業員約60人で、07年は約15億円の売り上げがあった。不正転売事件で昨年、
製造した日本酒など一升瓶換算で計約41万本分の回収・販売停止に追い込まれ、風評被害などは
1億円を超えたという。地元では、被害企業として同社を支援する動きもあった。
石破農相は31日の閣議後記者会見で、「商道徳としていかがなものか。事実関係を詳細に把握したい」
と述べ、今後、美少年酒造などへの聞き取り調査を始める考えを示した。
石破農相は昨年9月、美少年酒造を訪れ、農林水産省の検査で事故米の不正転売を見抜けなかったとして、
社長らに謝罪した。
ソースは
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「消費者を欺いて申し訳ない」と頭を下げる美少年酒造の緒方社長
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“裏金を巡る取引の構図”という図は
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