09/03/23 20:30:52
国際金融を支配してきた米国や英国の銀行が今回の金融危機で壊滅的な打撃を受け、
代わりに中国の銀行が世界のトップ3(株式の時価総額)を独占したことが分かった。
23日付の英紙フィナンシャル・タイムズが伝えた。新興勢力のオーストラリアや
ブラジルの銀行もトップ20入りし、金融危機が国際金融の世界に地殻変動をもたら
したことを浮き彫りにした。
同紙によると、アジア通貨危機の傷跡が残る1999年5月には世界トップ20の
うち米銀が11行、英銀が4行を占めた。世界1は米シティグループ(同1509億
ドル)だったが、今回総額450億ドルの公的資金を受けるなど今月時点で46位
(同137億ドル)に転落。
現時点でトップ20に残った米銀は、合併で経営体質を強化したJPモルガン
・チェース、ウェルズ・ファーゴなど4行で、英銀はHSBC1行だけ。株価急落を
免れた中国工商銀行(1753億ドル)▽中国建設銀行(同1287億ドル)
▽中国銀行(同1128億ドル)がトップ3を独占し、中国の台頭ぶりを印象づけた。
オーストラリアのウエストパック銀行、オーストラリア・コモンウェルス銀行、
ブラジルのイタウ銀行もトップ20入りしており、投資リスクを健全に管理した
カナダの銀行も躍進した。日本では三菱UFJフィナンシャル・グループが7位に
入った。同紙は「税金投入で救済された銀行の営業は縮小されるかもしれない。
金融危機の記憶が消えるまで再び銀行ブームが訪れることはない」と予測している。
◎ソース
URLリンク(sankei.jp.msn.com)