09/03/23 08:51:17
ソースは
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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食料自給率がわずか40%で、多くの食料を輸入に頼る日本。一方で、長イモや納豆など日本の食卓に
日常的に上がる食品が海外に輸出され、人気を集めている。味や安全などの点から評価されていること
もあるが、生産者にとっては日本産食品の魅力再発見につながるなど、思わぬ利点もあるようだ。
「台湾で長イモは今や薬膳(やくぜん)料理に欠かせない。スープの具のほか、ジュースとしての飲み方も
開発されている。とろろなどで食べるのが一般的な日本とは異なる食べ方があることを、輸出して
初めて知った」
こう話すのは川西農協別府事業所(北海道帯広市)の常田馨所長。同農協が台湾に長イモを輸出
し始めたのは平成11年。当時、豊作時の値崩れや、1キロを超える大きな長イモが国内市場で
買いたたかれるなどの問題があった。新たな消費先を探していたところに、薬膳料理の材料として
長イモがブームとなっていた台湾が浮上したのだ。
台湾でも長イモは栽培されているが、日本産はしゃきしゃきとした歯応えがあることや、
「食の安全・安心」の面で信頼の高さもあり、日本並みの高価格でもよく売れるという。
長イモジュースを日本に“逆輸入”するなど、日本の消費者にさまざまな食べ方を提案するのにも
役立っている。当初約700トンだった台湾向け輸出量は、昨年11月収穫の20年産で
約2000トンまで増える見込みで、約5億円の売り上げを見込む。
宮城県栗原市の川口納豆は昨年から、香港のスーパーに定期的に納豆を納入している。門伝英慈社長は
「国内では低価格競争が激しくなるばかりで、新しい展開がない。輸出額は全体の1%にも満たないが、
日本人では思い付かない食べ方の情報が得られるなど、納豆の新たな可能性を見いだせる」と説明する。
最近はネット上で独特な納豆料理を紹介する人も多く、門伝社長が調べた中には海外からの書き込みも
多数あるという。カレーに入れる、チーズとあえる、ラーメンのトッピングにする、ヨーグルトや
プリンに混ぜるなどなど…。
「以前は『海外の寿司屋で納豆巻きは売れない』といわれたが、優れた発酵食品として納豆の注目が
高まり、ドイツで先月開かれた農産物展示会では納豆巻きが大人気だった。海外で豆腐が定着するのに
10年以上かかった。納豆も徐々に広がっていけば」と門伝社長は期待を寄せる。
-続きます-