09/03/21 09:14:29
国内で企業が発行する社債の総額が二〇〇八年度は九兆五千億円を超え、一九九八年度
に次ぐ過去二番目の規模となることが二十日、みずほ証券の調べで明らかになった。
業績悪化に伴い、信用力のある企業で決算期の三月末を前にした資金調達意欲が高まり、
発行する企業が相次いだ。
ただ格付けの低い企業では社債の発行ができないという二極化も進んでおり、〇九年度
の発行額は六兆円程度にとどまる見通しだ。
みずほ証券によると、〇八年度の普通社債の発行額は、約十兆五千五百億円だった九八
年度以来、十年ぶりの高水準。金融市場が混乱した昨年秋から発行件数が大幅に減ったが、
今年に入りトヨタ自動車が二千億円、パナソニックが四千億円などと大型案件が続いた。
業種別では、社債市場にあまり登場しなかった大手電機メーカーが目立つ。
〇九年度は発行済みの社債について、全体で約六兆三千億円の償還が予定され、このうち
格付けが「シングルA」以下の企業では約三兆五千億円に上る。こうした企業は依然と
して社債発行が困難で、資金確保を銀行からの借り入れなどに振り替えなければならない
可能性が高い。
◎ソース
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