09/03/21 08:30:53
EU=ヨーロッパ連合は、来月ロンドンで開かれる金融サミットを前に首脳会議を開き、
現在進めている景気刺激策を着実に実施することが重要だとして、景気回復のため
アメリカが求める新たな財政出動については、否定的な姿勢を示しました。
ブリュッセルで開かれたEUの首脳会議は20日、共同声明を採択しました。
この中で、去年12月に打ち出した現在の景気刺激策について、効果が出るまで時間が
かかるとしながらも、新たな投資や需要、雇用を生み出すと評価しました。
景気刺激策をめぐっては、アメリカがGDP・国内総生産の2%規模の財政出動が望ましい
として、各国に協力を呼びかけていますが、共同声明は、失業保険などを通じた支出も
含めれば、経済対策の総額は4000億ユーロ、日本円にして52兆円規模となり、GDPの3.3%を
超えるとして、現在進めている景気刺激策を着実に実施することが重要だとしています。
会議のあと、EUのバローゾ委員長は記者団に対し、ヨーロッパは金融サミットに一致して
臨むと強調したうえで、「われわれは景気刺激策だけでなく、アメリカよりも手厚い
社会保障などを通じて巨額の財政出動を行っている」と述べて、アメリカが求める新たな
財政出動については否定的な姿勢を示しました。
▽News Source NHK ONLINE 2009年03月21日07時38分
URLリンク(www3.nhk.or.jp)
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