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NEC(TSE:6701)は、このたび農林水産省の研究機関である農林水産技術会議事務局 筑波事務所
(以下農林つくば)にベクトル型スーパーコンピュータ「SX-9」を中核とする高速メモリアクセス演算システム
を納入いたしました。当システムは、本年3月より稼動を開始しております。
新システムはNEC製ベクトル型スーパーコンピュータ「SX-9」(8CPU)を使用し、819.2ギガフロップス
(ギガフロップス:1秒間に10億回の浮動小数点演算能力)の性能を有し、日本周辺海域の海流予測
シミュレーションに利用される予定です。
農林つくばは、農林水産試験の研究に必要となる各種情報を国内外から収集し、シミュレーションを行い、
その結果を研究機関や行政機関に提供するなど、我が国の農林水産試験研究を全面的にサポートして
います。また、研究成果の共有化や産学官による共同研究を推進するなど、日本の農林水産試験研究に
おいて重要な役割を担っております。
新システムは、黒潮や親潮など日本周辺海域の海流予測シミュレーションを行うものであり、魚の来遊量や
良好な漁場を予測した漁海況予報や、クラゲなどの有害生物の出現予測に利用されます。また、シミュレー
ションにより過去の海洋環境の再現も可能であり、海水温や海流が海洋生物資源の変動に及ぼす影響と
そのメカニズムの解明にも貢献するものです。
農林つくばでは、従来から、「SX-9」の前機種である「SX-8」を利用して、海流予測のシミュレーションを
行っておりました。このたびの「SX-9」の導入により、ハードウェア性能は「SX-8」の6倍以上に改善され、
解析精度の向上や解析範囲の拡大が期待されています。
NECは、今後も、ベクトル型スーパーコンピュータの開発を推進するとともに、スカラ型スーパーコンピュータ
やPCクラスタシステムと融合した次世代のスーパーコンピューティングシステムの提案を進めてまいります。
▽ソース:JCN NETWORK (2009/03/19)
URLリンク(www.japancorp.net)
▽プレスリリース
URLリンク(www.nec.co.jp)