09/03/06 16:21:49
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1頭あたり年間1500万円ナリ―。大阪市天王寺動物園のコアラのえさ代をめぐって議論が
起きている。外部から「少し高いのではないか」と相次いで指摘され、動物園側は困惑を隠せない。
財政難の波が、ユーカリしか食べない人気者にも押し寄せている。
「ユーカリの栽培委託費は、もう少しコストダウンを考えられないのか」
2月8日、個別事業について市の関与のあり方を議論する公開の場で、外部参加者が指摘した。
これに対し、天王寺動物園の長瀬健二郎飼育課長は「全国7カ所で栽培しており、集約できない。
輸送費がかさみ、コストダウンはなかなか難しい」と反論した。
07年度市決算の外部監査でも、市がユーカリの栽培管理を委託している財団法人「大阪市スポーツ・
みどり振興協会」に対し、「市と一体となって費用削減に取り組む必要がある」の意見がついた。
拘束力はないが、長瀬課長は「財政難なので指摘はよくわかる。何とか努力したいが台風が怖くて
栽培地の数は減らせない」と話す。
同園は現在6頭のコアラを飼育。市はユーカリの栽培委託費として08年度予算で9200万円を
計上し、09年度も同規模になる見込みだ。ほかの動物すべてのえさ代8600万円よりも高い。
国内に自生していないユーカリは暖かい地域でしか栽培できない。しかも、台風の影響や収穫時期を
勘案すると、数カ所に分散して栽培せざるを得ない。同園も大阪府(和泉市、河南町)のほか、
沖縄、鹿児島、岡山、和歌山、三重の各県で、民間の森林組合や農家などと栽培委託契約を結んでいる。
国内でコアラを飼っている9園のうち、沖縄、鹿児島以外の7園は、いずれも単純計算するとえさ代は
1頭あたり1千万円を超える。ユーカリの主産地、鹿児島県で栽培歴22年の中野実さんは
「遠くへ運ぶほど、費用はどうしても高くなる」。
-続きます-