09/03/06 15:03:32
主力株がそろって落ち込む中、パチンコ関連銘柄の堅調な値動きが目立つ。ギャンブル性の高い
パチンコ遊技機種に自主規制の動きが強まる一方、貸し玉1個1円と安価に楽しめる「1円パチンコ」の
登場によって顧客のすそ野が拡大。さらに、ホールの淘汰が進んだ結果、生き残った大手ホールは
最新機種を大量導入して来店客を増やす好循環が生まれているという。
この追い風を受けて、昨年10月ごろまでは低調だった関連銘柄が見直されたようだ。
「暴れん坊将軍」などの機種が好調な藤商事(ジャスダック市場)は1月30日に発表した2008年
4~12月期の連結決算で経常利益が前年同期の2.7倍にあたる90億円に達して通期予想の
63億円を上回り、値上がり傾向が加速。2月下旬から調整が続いているものの、5日終値の
前日比400円安の9万9900円は、11月21日の直近安値7万8300円から27%強上昇している。
平和の08年4~12月期決算は厳しい結果に終わったが、その直前に09年3月期通期の営業
赤字幅が縮小するとの見通しを発表。市場はこれを好感して3日終値で1013円の戻り高値をつけ、
5日は1円安の984円で終わった。
SANKYOはアニメキャラクターを用いた「CR新世紀エヴァンゲリオン」シリーズが主力製品だが、
新機種の販売を今年4月以降に見送り、09年3月期予想を下方修正した。このため5日終値は
前日比変わらずの4520円と様子見状態。ただ「新機種が出ればヒットは確実で、10年3月期は
回復が見込める」(三菱UFJ証券)という。
ホール向けIT(情報技術)システムのマースエンジニアリングも騰勢が続き、5日終値は10円安ながら
3080円と高値圏を維持した。遊技機ごとに計数機を備え付けたプリペイドカードシステム「パーソナル
PCシステム」で、ホール内の球運びや球積み業務を効率化できるメリットが評価されて導入が拡大。
2月初めに09年3月期見通しを上方修正して弾みがついていた。
◇
【アナリストの一言】
パチンコ遊技機メーカーはゲーム業界と同様にヒット機種頼みのところが大きいが、業界努力もあって
身近なレジャーとしての側面が強まり、注目度は高い。特にホールのITシステム導入余地は高く、
マースエンジニアリングは長期的にみても面白い銘柄といえる。
URLリンク(www.business-i.jp)
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