09/03/02 01:44:09
>>1の続きです。
さらに厳しいのは社債市場だ。CSKが06年7月に発行した「第7回無担保転換社債型新株予約権付社債
(CB)」は、額面100円に対する価格が今月12日に23.30円まで下落した。
このCBの償還日は13年9月。今月12日時点で約23円で買い4年半保有していれば、約4倍の100円を
受け取ることができる。価格がここまで安くなっているのは、「投資家は、CSKが4年半後にきちんとCBを償還
できるかどうか疑問に思っている」(市場関係者)からに他ならない。
CBは普通株に転換できるが、転換価格は5892円。株式市場で1株200円台半ばで買えるCSK株を、
5892円も出して買うのと同じことになり、「普通株への転換は事実上、不可能」(同)となっている。
CBの価格は今月26日時点で29.00円とわずかながら回復しているが、「保有者としては、現時点では
社債を売るわけにもいかず、株式に転換するわけにもいかずといった状況。息をのんでCSKの動向を
見つめるしかない」(同)という。
株価やCBの価格下落について、CSK広報室は「市場で評価された結果。こちらとしてはコメントする立場
にはない」と話している。
CSKは、「ITベンチャーの父」とも呼ばれた大川功氏が1968年に設立したシステム開発会社。当時、
大手企業が独占していたシステム開発事業に独立系ベンチャーとして挑み、大きな風穴を開けた。84年には、
ゲーム会社セガ・エンタープライゼス(現セガ)に資本・経営参加するなど、積極的な事業展開で名をはせた。
大川氏が01年に亡くなってからは、04年にセガを手放す一方、コスモ証券に資本参加するなどさらに
事業を多角化。しかし、03年進出の不動産証券化事業で大きくつまずいてしまった。
CSKは今月26日、不動産証券化事業を推進していた青園雅紘・代表取締役会長を3月1日付で取締役
とする降格人事を発表した。
現在の苦境を、泉下の大川氏はどのようにみているだろうか…。
-以上です-