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>>233
■GMでは、シボレーカマロ向けの部品メーカー「カデンス・イノベーション」が倒産。
自動車向けが主な大手ばねメーカー「中央発條」が赤字転落。
1次下請でこれだから、2次や3次下請は…。
マツダ2次下請け(呉市の自動車部品製造会社「タキグチ」)が経営破たん[広島テレビ 2009/01/29]。
■産業は、取引関係が複雑に絡み合い、ある会社の経営が行き詰まると、玉突き的に危機が連鎖する。
部品素材メーカーは、“非自動車向け”にも開発し納入している。部品素材メーカーが倒れれば、非自動車産業も傾く。
《部品調達難》は経営を揺るがす問題。
部品の調達が出来なくなれば、工場操業を停止せざるを得なくなる事態に陥いるため、最悪、数100万ドルの損失につながる可能性が出てくる。
減産を進めれば、同様の部品素材メーカーの経営破綻が広がり、この部品調達環境もどんどん悪化するという、負の循環に入ってしまう。
急激な信用収縮が起き、長期の投資資金だけでなく、足元の運転資金さえ部品会社や販売店では枯渇しかねない。
不況がおさまり、いざ気付いたら、部品を作る中小企業がいなくなっていたという事態になりかねない状況に陥っている。
■《最終製品》の自動車・電機メーカーが軒並み赤字に転落しているのに、それ向けの《部品・素材メーカー》や《中間製品メーカー》が無事でいられるわけがない。そして、その繁栄により消費されている娯楽産業も…。
自動車・電機同様、部品・素材、中間製品、娯楽も、収益的に天国から地獄へ転落するのも時間の問題。
■最悪なのは、世界中の様々な産業が、『目一杯の膨大な設備投資を完了した段階で、需要が一瞬で無くなった』ということ。
残ったのは、膨大な設備と人員と在庫と借金。『需要は1/3~1/2減なのに、在庫の積み上がり』という、最悪の事態に企業は直面。
安易な経営戦略の場合、大企業でも資金繰りに困窮し、ことごとく淘汰される。
ところが、この状況下で生き残った企業・個人は、皆が失った富をすべて吸収し、巨大な富を築く。
『延長線上でものを考えてはいけない。「白紙・ゼロスタートの再建策」を、早く策定して実施した所だけが生き残る。』