09/02/17 13:25:19
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今月12日午前、韓国高速鉄道(KTX)の第2期工事区間である慶尚北道永川市大昌面から
同市北安面にかけての5580メートルの区間。第2期工事区間は大邱‐蔚山間の第4工区と
蔚山‐釜山間の第5工区に分かれており、この区間は第4工区に属する。レールの敷設作業は2
007年10月、上下線ともに完了している。ところが、この区間のうち約300メートルの範囲で
点検を行った結果、設置済みのコンクリート製の枕木(横250.9センチ、縦28.1センチ、
高さ18.5センチ)のうち約10本に、20‐30センチの亀裂が入っていることが肉眼で確認された。
韓国鉄道施設公団は先月29日から今月4日まで、レールの敷設が完了したすべての区間で枕木の
調査を行い、補強作業を行うなどの措置を講じた。同公団によると、現在までに上下線合わせて
96.9キロの区間でレールの敷設が完了しており、コンクリート製の枕木が15万5000本敷かれて
いるが、このうち亀裂が見つかった枕木は222本(約0.15%)に上った。
◆列車の安全な運行を支える重要な設備
レールの敷設作業では、列車の車輪が直接触れる鉄製のレール、その下に敷かれるコンクリート製の
枕木、レールと枕木を連結する装置という三つの部材が使われる。
このうち、レールの下に65センチ間隔で敷かれる枕木は、列車が高速走行する際にレールの間隔を
一定に保つことができるようにすると同時に、レールにかかる力を分散させることにより、
レールが曲がるのを防ぐ。列車の安全な運行を支える重要な設備だというわけだ。レールの総延長が
片道124.2キロ、上下線合わせると254.2キロに及ぶ大邱‐釜山間のKTX第2期工事では、
約35万8000本の枕木が敷かれる予定だ。
レールと枕木を合わせた「軌道」には、路盤にバラスト(砕石や砂利)を敷き、その上に軌道を敷く
「バラスト軌道」と、コンクリートの路盤に軌道を敷く「スラブ軌道」がある。バラスト軌道は
相対的に工事費が安く、工事期間も短い上に、枕木に亀裂が入ったりした場合でも補修がしやすい
という長所がある。しかし、枕木とバラストがくっ付いていないため、列車の運行が繰り返されると、
その重みで枕木が上下、左右に曲がり、それによってレールが曲がる可能性もあり得るという短所も
ある。なお、韓国では現在、大部分の在来線と、KTXのソウル‐大邱間のうち一部を除いた区間で
バラスト軌道が採用されている。
-続きます-