09/02/15 06:27:33 pFdAMoDn
日本の医療は、世界でもトップレベル、健康寿命も世界一であると言われる。
だが、多くの問題があり、国民の満足度は、必ずしも高くない。一方、
健康保険は発足時から増え続ける医療費が頭痛の種であり、公的な大病院
は経営が悪いことに心を痛めている。医療者、とくに勤務医も、懐
(ふところ)はそれほど暖かくない。輝かしい成果の表面とは裏腹に、
日本の医療は足元がおぼつかない。その原因は一体何であろうか。
一つは、日本の医療資源の配分に起因する。国民は近くに良い設備を持った
病院を求め、医師はポストを求め、両者の願いが一致し、国もそれを後
押して、医師、病院を増やした。その結果、日本は世界一の病床数やCT
台数を持つ国になり、僻地を除いて、病院へのアクセスが容易になった。
日本の人口当たりベット数は米国の3.5倍、だが医療費は米国の半分
(GDP比)、そして一ベットあたりの医師数は米国の6分の1。
人口当たりの医師数や看護師数はさほど少ないわけでないが、ベット
数(つまり小規模な病院)が多いために、実際にはどの病院でも医療
スタッフ、とくに医師が不足しする。日本の最高の病院といえども
米国の低いランクの病院よりもマンパワーに関してははるかに劣る状態
にならざるを得なかった。
続
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