09/02/09 23:16:39
日本銀行の門間一夫調査統計局長は9日、日本記者クラブで講演し、
日本経済について、少なくとも過去40─50年の中で経験したことがないようなスピードで悪化している、と厳しい認識を示した。
その上で、実質GDP成長率について
「10─12月期はこれまでの常識では考えられないような大幅なマイナス成長になる可能性がある。
1─3月期も10─12月と同等か、場合によってはそれ以上の大幅なマイナスになる可能性を意識せざるを得なくなってきている」と、
日本経済が深刻な状況にあるとの見方を繰り返した。
門間局長は景気悪化の背景にある生産の動きについて
「在庫調整が完了して、生産が回復するまでにはまだかなり時間がかかる」と指摘。
「年後半にならないと生産がはっきり増加に転じていくということになかなかなりにくい」との見通しを示した。
ただ
「そうなるかどうかも世界経済次第という側面が強いために、不確実性が大きい状況にある」とも付け加えた。
さらに
「日本を含め各国でさまざまな対策が講じているが、トンネルの出口はまだ見えてきてはいない」とも強調。
世界経済の先行きについて
「2009年の後半頃には下げ止まってきて、2010年に回復するというシナリオには一定の合理性がある」としながらも、
「本当にそうなるかどうか、また回復するとして、そのペースはどうかということについては、
ダウンサイド、アップサイドの両面で不確実性が極めて高い」と警戒感を示した。
ソース:Reuters
URLリンク(jp.reuters.com)