09/02/07 08:11:41
パイオニアは薄型テレビの開発・生産中止を柱とする経営再建策をまとめた。
2009年3月期に5期連続の連結最終赤字となる見通しになっており、赤字のテレビ事業を
大幅に縮小する。
不採算のDVD機器の開発も、シャープと共同出資で設立する新会社に移管。経営資源を
カーナビゲーションシステムなど車載機器に集中して生き残りを目指す。電機メーカーの
事業構造転換の動きが加速してきた。
来週にも小谷進社長が記者会見して発表する。同社は今年3月までにプラズマパネルの
生産を中止、パナソニックからパネルの供給を受けてテレビの生産を続ける予定だった。
世界景気後退で採算がさらに悪化してきたため、テレビの開発・生産も全面的に中止する。
既に米欧の工場閉鎖を決めており、国内唯一のテレビ拠点である静岡県袋井市の工場も
年内をめどに操業を打ち切る。販売は当面続け、在庫終了後の対応は今後検討する。
▽News Source IT+PLUS 2009年02月07日07時00分
URLリンク(it.nikkei.co.jp)
▽パイオニア 株価 [適時開示速報]
URLリンク(pioneer.jp)
URLリンク(company.nikkei.co.jp)
URLリンク(smartchart.nikkei.co.jp)
【家電】パイオニア:TV事業を大幅縮小へ・撤退も視野に…車載用品などに経営資源を集中 [09/02/07]
電機大手パイオニアが、テレビ事業を2009年度から大幅に縮小する検討に入ったことが6日、
明らかになった。
将来の完全撤退も視野に事業を抜本的に見直す。同社はかつて日本国内のプラズマテレビ
市場を主導したが、価格戦術の失敗に世界的な景気悪化が重なり採算の見通しが立たない状態だ。
今後は強みを持つ車載用品などに経営資源を集中する。
パイオニアは昨年、プラズマテレビのパネルの自社生産から撤退した。現在はプラズマの
パネルをパナソニックから、液晶パネルをシャープからそれぞれ購入して組み立て「KURO(くろ)」
ブランドで展開するなどしている。08年度の生産台数は約35万台の見通しだ。
今回の抜本見直しでは、北米向け生産の廃止や、静岡県の組み立て工場のライン縮小などを
図る。さらに、パネル供給元からの完成品の相手先ブランドによる生産(OEM)供給なども浮上
している模様だ。
将来的にはテレビ事業から完全撤退する可能性も視野に、近く、パネル供給元の2社と協議に
入る方向だ。
パイオニアは1997年、50型のプラズマテレビを世界に先駆けて売り出した。00年には日本国内の
プラズマ市場でシェア(市場占有率)50%を占めて首位に立った。
しかし、高めの価格設定を崩さない戦術が裏目に出て、07年の世界市場での販売額シェアは
約7%、5位にとどまった。
▽News Source YOMIURI ONLINE(2009年2月7日03時03分 読売新聞)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)