09/02/05 22:40:41
「世界は恐慌」。英国のブラウン首相が4日、国会でこう口を滑らせた。
恐慌(depression)は景気後退(recession)より深刻な長期不況を指す。
失業者が急増した1930年代の世界大恐慌を連想させ、企業や個人の景況感にも影響を及ぼしかねないため、
首相官邸は「言い間違え」と釈明に躍起になっている。
野党・保守党のキャメロン党首との論戦中に「我々は“恐慌”脱出に向け世界全体で
金融・財政政策に合意すべきだ」と発言した。「我々の知らない(恐慌の)兆候があるのか」と
すかさず野党が追及し、後で首相報道官が「景気後退と言うつもりだった」と訂正するドタバタになった。
英国は昨年後半に2四半期連続でマイナス成長となる景気後退局面に入ったところ。
消費者心理も悪化しているだけに「軽々に使う用語ではない」(英タイムズ紙)など英メディアも辛口評が目立つ。
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