09/02/02 13:32:31
GMOという言葉がある。豆腐などの原材料表示には「遺伝子組み換えでない」「GMOでない」
と書かれていることが多いが、GMOとは遺伝子組み換え作物のこと。
その種子の世界シェア9割という巨大企業が、アメリカに本拠地を置くモンサント社だ。
同社の報道資料などによれば、現在の主力GMOは害虫抵抗性作物と除草剤耐性作物。大豆、
トウモロコシ、綿、ナタネなど従来の作物に、殺虫タンパク質を作り出したり、特定の除草剤に
耐性を持たせたりする遺伝子を組み込むことにより、コストや労力の削減、収穫量の増大などの
効果が期待できるとされる。
そんなモノ食べても大丈夫なの? と反射的に考えてしまうが、環境汚染物質の動態などを
専門とするある研究者は「むしろ従来の交配種などより安全で安定的に供給可能というGMOも
存在する。しかし数万年にもわたるヒトの食の歴史の中で実証されてきた“安全性”と完全に
同等とは見なしえないことも確か。遺伝子組み換えへの感情的な反発より、多世代間での複合的な
影響の有無を冷静に評価していくしかないのでは」との意見だった。
注目されているのはそのビジネスモデルだ。モンサント社は世界で50以上の種子会社を買収する
一方、開発したGMO種子の特許を保持し、農家は種子を買って生産しても、作物から種子を
採ることが許されない。農地にGMOが自生してしまった場合でも契約違反を訴えるなど、
知的財産保護が過剰では、という指摘もある。実際、カリフォルニア州では昨年、特許権侵害
などについて企業による一方的な立証を制限し、生産者を保護する法律が発効しているほどだ。
世界が金融不況に揺れるさなか、今年に入って発表されたモンサント社の09年度第1四半期
(08年9月~11月)の純売上および純利益は、過去最高を記録。
また、昨年末の『BusinessWeek』誌では、この1年で世界に最も影響力のあった10社のひとつに
同社を挙げている。
(R25編集部)
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URLリンク(zasshi.news.yahoo.co.jp)
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