09/01/31 08:00:01
近畿でも職を失ったり、雇い止めが決まったりした非正規労働者の増加が加速している。
厚生労働省によると、昨年10月から今年3月末までの失職者数は2府4県で累計1万787人
(1月調査時点)で前月調査より37.6％増と急増した。派遣時給も下落しており、
雇用状況の一段の悪化が懸念されている。
2008年の近畿の非正規労働者の割合は35.4％と全国10地域で北海道(36.6％)に次いで高い。
失職者のうち68.4％を派遣労働者が占める。
増加が目立つのは兵庫県。1月の累計は2738人で、昨年12月より1128人(70％)増えた。
｢自動車産業の集積が少ない分、雇用へのダメージが小さかった｣(県関係者)とみられて
いたが、｢12月に入ってすべての業種や地域で雇い止めの傾向が広がってきた｣(兵庫労働局)
という。失職者のうち別の派遣先を紹介されたり、再就職できたりした人は510人にとどまる。
奈良県も1月は累計777人となり、前月比53.9％増えている。｢大企業が少ないため大規模な
雇い止めが少ないが、ここへ来て中小企業が少人数の派遣を取りやめるケースが積み上がって
きた｣(奈良労働局)格好だ。
▽News Source NIKKEI NET 2009年01月31日
URLﾘﾝｸ(www.nikkei.co.jp)
▽厚生労働省
URLﾘﾝｸ(www.mhlw.go.jp)