09/01/22 19:27:30
01月22日 19時22分
岡山県倉敷市の三菱自動車工業水島製作所が、大幅な生産調整に伴う給料の減少を
補うため、正社員にアルバイトを認める異例の措置を取っていることがわかりました。
三菱自動車工業水島製作所では、世界経済の悪化の影響で自動車の販売不振が続いて
いることから、大幅な生産調整を行っており、来月は乗用車の製造ラインの操業を
7日間だけに減らすことにしています。こうしたなか、水島製作所などによりますと、
工場で働く正社員から「減った収入を補うためアルバイトをしたい」という要望が
あったことから、給料の減少によって生活が苦しくなる正社員については、社外での
アルバイトを認める措置を先月末に決め、実施しているということです。水島製作所
では、工業の操業を停止する日は賃金の85パーセントを支払っていますが、親の
介護や子どもの教育にかかる費用など家計の状況を考慮して、会社側が必要と認めた
場合、アルバイトを許可しているということです。これについて、三菱自動車工業
水島製作所は「自動車産業の不況の影響が生活に及んでいるなか、社員の声にできる
だけ配慮し、対応を決めた」と話しています。岡山県倉敷市にある「ハローワーク
倉敷中央」には、先週から、三菱自動車などの正社員から、操業の時間外に働ける
仕事を探したいという相談が相次いでいるということです。ハローワーク倉敷中央の
杉田美奈子統括職業指導官は「出勤日数が減って、生活が維持できないので、休業日
や仕事の終わったあとの夕方に働けるところがないかという『ダブルワーク』に関
する相談が増えている。こうした相談は、正社員や準社員の形で長く勤めている人で、
30代から40代の人が多い。今後増えるのではないか」と話しています。
NHKニュース 三菱自工 正社員のバイト許可
URLリンク(www.nhk.or.jp)