09/01/19 21:47:58
皮膚などの細胞を使って同じ遺伝子を持つ動物を作る「体細胞クローン技術」で生まれた
牛や豚の肉などについて、国の食品安全委員会の作業部会は、食品としての安全性に
科学的な問題はないとする報告書をまとめました。これを受けて、食品安全委員会は
さらに議論を重ね、結論を出すことにしています。
「体細胞クローン技術」は、皮膚などの細胞を使って同じ遺伝子を持つ動物を作るもので、
この技術を使えば肉の品質のよい牛や豚を効率よく生産できるとして注目されており、
国の食品安全委員会に設けられた作業部会では、食品としての安全性について議論を進めて
いました。19日の作業部会では、出席者から「内臓については安全かどうか判断する
データはないのではないか」という意見が出された一方、「現時点では通常の牛や豚と
変わりがないといえるのではないか」などと議論が交わされました。そして「この技術で
作られた牛や豚は、栄養成分などで通常の牛や豚と違いはないと想定される」として、
安全性に科学的な問題はないとする報告書をまとめました。
この技術をめぐっては、死産や生まれてすぐに死ぬケースが多いことなどから、安全性を
懸念する声もあります。19日の報告書を受けて、食品安全委員会では、専門調査会などで
引き続き議論したうえで、委員会としての結論を出すことにしています。
作業部会の座長を務めている近畿大学の早川堯夫教授は「これですぐに体細胞クローンの
技術を使った肉が流通されるわけではない。今後、厚生労働省などでも社会的に容認できるか
検討されることになる」と話しています。
NHK URLリンク(www3.nhk.or.jp)
(魚拓) URLリンク(s04.megalodon.jp)
食品安全委員会 URLリンク(www.fsc.go.jp)