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日本航空と全日本空輸が09年度、関西空港を発着する国内の計9路線で減便・運休に
踏み切ることが15日明らかになった。日航は北海道路線などで、全日空は羽田、鹿児島
路線などで減便する。同日、米ノースウエスト航空も米デトロイト路線などの運休を発表。
関空にとっては昨秋に続く大幅な減便で、今後の空港経営にも影響が出てきそうだ。
日航は5路線に手をつける。1日1便(1往復)の女満別線を4月から、1日1便の
旭川は10月から運休。青森(10月のみ1日1便)も休止する。帯広、釧路(6~9月
のみ1日1便)は09年度は7月後半~8月に短縮し、10年度から運休する意向だ。
全日空も4月から羽田、鹿児島、高知、松山を1日1便減らす。羽田は昨年11月に2便
減らしていた。全日空は関空以外では、神戸―羽田を1便減便。1日1便の新千歳―岡山、
広島を09年度は6~9月の季節運航とし、10年度から運休する方針だ。
国内線が減れば、関空の国内ハブ(拠点)としての機能が低下し、比較的順調な関空の
アジア便にも影響する恐れがある。関空減便の裏には、両社が、比較的、搭乗率の高い
大阪(伊丹)空港の発着便を優先していることがある。
国際線では、ノースウエスト航空がデトロイト(週5便)、サイパン(1日1便)の
2路線を3月から運休する。デトロイトとは94年9月の関空開港から結んでいるが、
米国発の金融危機で撤退を決断した。
これで、関空の北米路線はユナイテッド航空のサンフランシスコ(1日1便)、エバー
航空のロサンゼルス(週3便)の2路線のみとなる。ピークの98年夏季には8路線あった。
北米路線の減少は、国際空港としての関空の大きな足かせになりそうだ。
一方、成田便は、日航とノースウエストが4月から1日1便で就航する。いずれも成田
強化策の一つとみられる。(山本精作、加藤裕則)
ソース:asahi.com(朝日新聞社)2009年1月18日7時50分
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