09/01/18 18:16:03 BE:22464656-2BP(1408)
景気後退に伴い三洋電機(本社・大阪府守口市)が大泉町などの半導体開発、
製造部門で正社員の希望退職者を募ることになったが、工場ごとの削減人員数など
具体的内容は不明で、社員らに不安が広がった。大泉町民の間でも、
先の見えない経済状況にため息がもれていた。
大泉町の三洋電機では16日朝、半導体部門だけに15日の発表内容が放送されたが、
削減人員、退職金増額率、再就職案内窓口の設置など、具体的な話は全くなかったという。
同社は各部門ごとの独立性を重視しており、同工場の総務人事センターも
「具体的な数字は聞いていない」。広報担当者によると、半導体部門は群馬・大泉町、
新潟・小千谷市、岐阜・安八町の3工場があり、3月末までに、
3工場で計1000人前後の希望退職者を募るという。
半導体部門に勤務する男性(48)は「今後、組合と協議し、削減人数や年齢制限、
割増金など具体的な話が決まるので、それを聞いてから判断したい」と深刻な面持ちで話した。
業務用の大型冷凍冷蔵庫部門で働く男性(54)は「半導体部門は40代以上の人が多く、
家庭を持ち、子供の教育費など今後が大変だと思う。希望退職者を募っても、
どれだけいるか疑問だ」と憤慨していた。
また、30代の女性は「2年前にも希望退職者を募り、相当額の割増退職金が出ているので、
当時と同額の扱いでないと辞める人も大変」と半導体部門の同僚を心配していた。
管理部門の59歳の男性は「来年は定年。当然希望者に含められると思うが、
結婚が遅く子供が学生なので、働く場所がないと素直に同調できない」と深刻な表情だった。
一方、会社の規模縮小や退職者の増加で町予算への影響も心配され、
長谷川洋同町長は「会社には『雇用を第一に考えてほしい』と言い続けてきたのだが残念。
退職者へのしっかりした対応を見守りたい」と話した。【佐藤貢】
URLリンク(mainichi.jp)