09/01/17 22:11:33
高校への進学率が、ほぼ義務教育と同じような状況となっているなかで、中退者の増加に歯止めはかからない。
これは、中学校の担任が、生徒の「行きたい高校」よりも、「行ける高校」への進学を優先するためで、やはり
希望や適性の合わない高校への進学は、結局、中退ということになる。 派遣切りされた労働者に対して求人が
相次いでいるという。介護関連や居酒屋の店員、タクシー運転手がその代表格だが、これらの職種については、
派遣切りされた労働者側にも、戸惑いがある。新聞やテレビでも、これらの求人と求職のミスマッチを取り上げ
ていたが、無理をしての就職は、先の高校中退と同じ結果になる。 新聞の取材やテレビインタビューで、派遣
切りされた労働者が口にするのは、「人と向かい合う仕事」への戸惑いだ。これまで自動車産業などの生産現
場では、相手にするのは機械で、会話をする必要もなく、黙々と働けば良かった。
一方、介護関連や居酒屋の店員、タクシー運転手の場合、お客と会話をしなくては、仕事にならない。一部の
人からは、「仕事の選り好みをするな」という声が出ているが、ミスマッチな仕事に就職した場合、本人だけで
なく、お客の方が、さらに不幸な結果になる。 これが顕著に分かるのが介護関連だろう。慢性的な人手不足と
言われている介護現場だが、適性の合わない仕事に無理をして就職しても、介護される側のお年寄りにとって
は、本当に迷惑な話だろう。 自分は、どのような仕事に適性があるのか見つけるのは難しい。だが、今回、派遣
切りされた労働者の多くは、ずっと続けられる仕事に就職したいと異口同音に話す。派遣社員や期間社員と
いう立場の弱さを身をもって体験したことにより、一生の仕事を探し求めているようだ。
URLリンク(www.222.co.jp)