09/01/16 13:48:48
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もうこの件について現実から目をそらすのはやめにしようではないか。
来週の米Appleの決算発表会で発表されるのだろうと思っていたニュースが今日、1月14日に
明らかになった。そのニュースとは、「スティーブ・ジョブズ氏はもうAppleの経営を続け
られない」というもの。実のところ、わたしはジョブズ氏がCEOの座を退くものと思っていた。
だが実際には、同氏は休職するのだという。でも結局は同じことだ。今回の休職は不可避な事態を
引き伸ばしているにすぎない。ジョブズ氏はもうAppleの経営を続けられないのだ。わたしは
同氏がCEO職を続けるとも思っていない。
ジョブズ氏は従業員への電子メールでこのニュースを発表した。メールには、「自身の健康問題が
当初思っていたよりも複雑であることが判明した」と説明されている。休職は6月末までの予定
というが、昨今の世界的な経済危機にあって、それは永遠も同然だ。
わたしの予想通り、Appleの取締役会は見事に約束を破ってくれた。わずか9日前には、
Appleの取締役会は次のように断言していたのだ。「かねて述べている通り、もしジョブズ氏が
引退を望んだり、あるいは何かほかの事情によりAppleのCEOとして職務を果たせなくなった
場合は、皆さんにきちんとお知らせする」と。なるほど。でも、どういう方法で? 取締役会が
責任をもって知らせてくれる? あるいはジョブズ氏が従業員にあてたメールを通じて?
わたしがジョブズ氏の休職について最初に知ったのは、担当編集者の1人からだった。
この件についてTwitter周辺でうわさが飛び交い出すより先に、この編集者はわたしにインスタント
メッセージ(IM)を送ってきた。何か会社に関するニュースのためにAppleの時間外取引が
中止されているという記事を見たのだという。そしてその数分後に、金融サイトやニュースサイト、
そしてTwitterかいわいでジョブズ氏の休職に関する速報が相次いで報じられた。
ええ? これがAppleの取締役会からのお知らせ? わたしが株主なら、激怒していただろう。
こういうときこそ、わたしが悪者にならなければ。わたしはあえて、ジョブズ氏の健康を
気遣わないでおく。恐らくMacファンからは非難ごうごうだろう。だが、言いづらくても
言うべきことは言わなければ。それは、今回、無責任な行動をとった人がいるということだ。
AppleのCEOの健康問題が十分に伝えられずにきたのだ。世の中には、「ジョブズ氏のことは
そっとしておいてあげよう」などという意見も多い。ジョブズ氏の健康問題はプライベートな
ことだから、と。とんでもない。ジョブズ氏の健康問題は決してプライベートなことなどではない。
スティーブ・ジョブズは株式公開企業のCEOだ。株式会社の経営者にプライベートな問題など
ない。
さらに重要なことには、ジョブズ氏は普通のCEOとは違う。同氏はAppleの象徴ともいうべき
存在であり、多くはジョブズ氏とAppleを同一視している。だからこそ、同氏の健康問題は
なおさら重要なのだ。
-続きます-