08/12/29 09:18:53 +mGKRcvi
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★《モノづくり信仰という“重力”》=《拭えぬ過去》が原因
モノづくり信仰に基づく歪んだ新卒学歴社会という、想い出に縛られ、未来さえわからぬ今、人は何を思うか。日本の未来―《拭えぬ過去》―。明日でさえ、気が付けば想い出の中に…。
■企業は職業訓練(新人教育)を自分のとこでやるため、結局、選考基準は出身大学。出身大学で一生(正規か非正規)が決まる、本来の学歴の意味からはかけ離れた歪んだ学歴社会。
非正規のためには、政府による労働市場への充実した職業訓練プログラムの提供が必要。
しかし、職業訓練のノウハウを企業が政府に公開提供することはない。モノづくりと職業訓練(新人教育)は紐付けられているから。
正規のパイは20年間ほぼ不変「正規雇用:1987年(昭和62年)…約3456万人 2007年(平成19年)…約3436万人」。
これは、「企業側は、既に世界的に高い日本の総人件費は増やせないし、増やすつもりもない」ということ。
解雇規制の緩和(金銭解雇など)をして、正規から底辺労働者へ労働配分を変更する形で、「“企業内”同一労働・同一賃金」の均等待遇にしていくしかない。
労働分配率の問題を改善しない限り、貧困・ワーキングプアの問題は改善されない。
出身大学で決まる歪んだ競争・不完全な競争による、今の賃金体系を維持し、かつ、ワーキングプアの問題を改善することなんて無理。
この視点で問題を考えていかない限り、改善されることは難しい。
ならばと、政府は企業側に非正規の職業訓練を科そうとジョブカードを導入するが、非正規が学びたい企業はキヤノンやトヨタの工場ではない。
スター精密や小糸、社員教育の質が高いと言われる資生堂などといった企業が、ジョブカードを導入し非正規を教育するとは思えない。
《人生のやり直しのセーフティネット(非正規・失業者再教育)》:「金の手当だけでなく、前よりキャリアアップし、人生のやり直しの支援」が必要。
日本では『人生の王道』から一度でも外れるとやり直しが効かない。正規雇用になるのは困難。