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だ・か・ら、高齢者優遇を止めろ
★日本の社会保障の偏り
社会保障給付費で、ヨーロッパでは、高齢者向けは4割~5割程度に抑制し、逆に若年層向けは1割ほどきちんと確保。日本は高齢者向けが7割以上。
若い世代の犠牲の上に、組織で中高年が安住するような年功序列システムは「ねずみ講」。
■30代に改革派を支持する人が多い。30代は、住宅ローンや育児の負担を抱え、これからの社会保障の負担が重くなってゆく世代。 ようやく仕事の要領も覚え、家庭も落ちつき、
ふと世の中や自分の将来を考えてみると、「こりゃあ、騙されてるんじゃないか?」「オレたちに借金を残すな!」「ジジイばかりが威張っている日本で、どうする!」と感じる人が多くても不思議ではない。
◆『若者はなぜ3年で辞めるのか?年功序列が奪う日本の未来』(城繁幸/光文社新書)
P.116「福祉という名の収奪」
「日本の社会保障給付費は86兆円(2004年度)。
年金や医療費、失業給付や児童手当などの名目で、国から国民に支払われた合計金額だ内訳で見ると、『医療費や年金など、高齢者向けの支払いが全体の7割以上を占める』。
児童手当など少子化向けの予算はたったの3.7%にすぎない(『ヨーロッパでは高齢者向けはたいてい4割~5割程度、逆に若年層向けは1割ほど確保されている』)。
いかに日本の社会保障が偏っているかが分かるだろう。」
■『そうなるのも、若年層が選挙に行かない』から。既得権益に浸った大多数の高齢者に「地方債の金利」と言ってみても反応が無い。
『シルバー民主主義…50歳以上の票で58%を占め、過半数をゆうに超えている=事実上、みのもんたと古館が日本を支配』
この本は、『若い世代の犠牲の上に、組織で中高年が安住するような年功序列システムを、「ねずみ講」と呼んで批判』している。
■同時に若い世代に対しても甘いわけではない。外資系のコンサルティング会社で稼ぐ30代の言葉を紹介している。
「ありもしない年功序列や学歴のレールを信じて騙されちゃダメだぞ」ということ。
◆P.53
「『日本企業でのキャリアなんてわれわれはまったく評価しない。あれは本質的にはマックのバイトと同じだから。』
そういう仕事を自分の意思で何十年も続けてきた人間は、『同情はしても評価はできない』」