08/12/21 08:19:38 3vDzmmD4
>>853
自分は格差問題のルーツが90年代のリストラと同じく年功序列の破綻に原因があると考えているが、
年功それそのものはそこまでは害悪とはみなしていない。
少なくとも一時期はきちんと機能していたわけだし、今でも累進性を落とせば使える。
問題は、人口ピラミッドの構成を会社組織のピラミッド構造に流用する、年齢に応じた出世システム。
年齢によって職務が決まっていると、人口ピラミッドが逆転したときあぶれて仕事がない人が生まれる。
天下りというのもほぼ同じ原因で、内部の年功的出世競争から脱落すると天下ることになる。
若者の方が常に数が多い時代は時間がたてば部下が増えるので天下りが問題になるほどのポスト争いはなかったが、
若者の方が少なくなってくると部下を持てない人が増え、天下りが急増することになる。
年功、経験の価値、ベテランの優位性、これ自体はなくなっていない。
問題は、その価値ある経験をどう生かすかということ。
人口動態の変化により、昔は効率的だった旧来的年功序列が今は機能停止していることは確実。
考えるべきは、ベテランの価値を本当に生かせる新しい年功システムの構築だ。