08/12/20 17:34:29
株式相場低迷で収益が悪化している関西の証券各社が相次ぎリストラ策を打ち出している。
エース証券とコスモ証券は事業の縮小で販管費を大幅に圧縮するほか、岩井証券は拠点の
統廃合を決めた。各社とも厳しい局面が長期化するとみており、経費削減で生き残りを目指す。
19日に近畿財務局が発表した近畿2府4県に本店を置く証券会社の業績(2008年4―9月期、
31社合計、コスモ証券除く)は、売上高にあたる営業収益が前年同期比23%減の328億円。
経常損失は11億円と赤字に転落した(前年同期は63億円の黒字)。「関西の証券会社は収益に
占める個人投資家からの売買手数料や自己売買収入の割合が高く、相場の影響を受けやすい」という。
業績低迷を受けてエース証券は今春約450人いた社員を400人程度に減らした。年明けには
東京に3カ所あった事務所も2カ所に集約し、販管費を昨年度から2―3割削減する方向だ。
コスモ証券は機関投資家向け業務からの撤退に伴いシステム費用を削減、販管費を昨年度比
1割強減らす。岩井証券も岡山県と大阪府豊中市のコールセンターの廃止を決めた。
新商品も苦戦している。ひびき証券は株式売買委託手数料に依存する経営体質を改めるため、
運用を証券会社に一任するラップ口座サービスを今年度から投入したが「残高は数億円で目標には
届いていない」という。
▽ソース:NIKKEI NET (2008/12/20)
URLリンク(www.nikkei.co.jp)