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【ブリュッセル＝下田敏】欧州連合（ＥＵ）議長国フランスのサルコジ大統領は16日の欧州議会で、
自動車業界などの支援策を拡充する方針を表明した。仏大統領は
「世界でＥＵだけが製造業を支援しないというわけにはいかない」と語った。
さらに「このままではＥＵは産業の荒廃地になる」と訴え、
自動車支援で米国に対抗する考えを強調した。
自動車の支援策に関して、ラガルド仏財務相は同日の欧州議会で
「大西洋の対岸（米国）の動きに懸念がある。手遅れになる前に対策を取るべきだ」と語った。
そのうえで「世界の動きをふまえて何らかの対応を進める」とし、
ＥＵとして新たな支援策を協議する考えを表明した。
欧州自動車業界の要求を受け、ＥＵは経済対策に50億ユーロ（約6200億円）の支援策を盛ったほか、
政策金融機関の欧州投資銀行（ＥＩＢ）による低利融資を検討中。
だが業界が求める400億ユーロの支援とはなお開きがあり、
議長国フランスを軸に追加的な支援策の調整が進むとみられる。(14:03)
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