08/12/17 09:26:13 DzqK9VkS
>>131
外交と安全保障をクロフネが考えてみた。 外貨準備が増えると日本の借金も増えるというナゾ
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日本が2004年3月いらい、外為市場へ介入していないにもかかわらず、外貨準備が増え続けている。
なぜ増加したかと言えば、外貨で運用している債券や預金から得られる利息収入があるからである。
最後にドル買い介入を行った04年3月からの三年間で、円に換算して10兆7700億円増加したという。
参考記事
このこと自体は大変結構なことなのであるが、
外貨準備の増加と比例して国の”借金”も増えてしまったという。
どういうことかというと、政府が外為市場でドル買い介入する場合、
外国為替資金証券(いわゆる為券<ためけん>)を発行して円で介入資金を調達し、
それでドルを買う。
政府はそのドルでアメリカ国債などを買って運用するので、外貨準備が増えれば、
為券のような政府短期証券(FB)もそれだけ増える。
複式簿記で考えれば、政府の資産項目に外貨準備(外国債券など)があり、
負債項目にはそれに対応する額のFBがあるということである。
だから外貨買い介入のために発行されたFBは、純粋な国の借金とは言えない。
しかも日本よりアメリカの方が金利がだいぶ高いので、FBの金利を円で払っても、
高利回りのドル建て債券などから得られる金利収入で、充分おつりが来る。
(三ヶ月もの政府短期証券の金利が0.5%前後、二年ものアメリカ財務省証券が4.8%前後)
ところが、”財政法”では国の歳入と歳出を日本円の現金で計上することを定めているので、
外貨準備を使って外債などに投資して得た利息収入を外貨のままで計上できないことに
なっており、外貨で得た金利収入で円を買うと外為市場に影響を与えてしまうので
それも避け、結局、利息で増えた分の外貨に見合う額のFBを発行して円を調達し、
それによって歳入を計上している。
だからドル買い介入せずとも外貨準備が増えると、国の”借金”も増えてしまうというのである。