08/12/17 00:51:58
「スバル」ブランドの乗用車で知られる富士重工業は16日、F1世界選手権と並ぶモーター
スポーツの頂点の世界ラリー選手権(WRC)から撤退すると発表した。
世界的な販売不振の中、年間予算約70億円という関連費用の削減を優先した。復帰の
予定はないという。
WRCは市販車を改造して公道や未舗装路を走る競技。スズキが15日に活動の一時休止を
発表したばかりで、富士重工撤退で参戦日本メーカーはなくなる。
富士重工はスバルを使って19年間、WRCにメーカーとして出場、日本車最多の47勝を挙げ、
スバル・インプレッサでドライバー、マニュファクチャラー(メーカー)の王座を各3回獲得した。しかし、
2005年を最後に勝利がなく、不振にあえいでいた。
記者会見で森郁夫社長は「ラリーはスバルのイメージを最大限アピールし、技術面でも成果を
上げた」としながらも、「経済情勢の急激な悪化で業績も落ち、事業の選択と集中を進める必要が
生じた」と理由を説明。何度も「本当はやめたくなかった」と発言、「ラリー会場でスバルの青いウエアで
観客席が埋まっているのを見ると」と話したところで感極まって絶句、「本当に勇気づけられた」と
震える声で続けた。
富士重工の09年3月期の営業利益は前年同期比49・6%減の230億円に落ち込む見通しで、
国内外の工場で減産や人員削減などに取り組んでいた。
▽ソース:読売新聞 (2008/12/16 21:24)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
▽富士重工業 プレスリリース
世界ラリー選手権ワークス活動の終了について (PDF)
URLリンク(www.fhi.co.jp)