08/12/12 08:52:23
経営移譲問題で揺れる塩谷総合病院(矢板市)を運営するJA栃木厚生連の鈴木宗男理事長が
11日、宇都宮市内で記者会見し、同病院が今年度上半期で4億2000万円の赤字を計上
したことを明らかにした。県は、厚生連に運転資金として3億円を融資する補正予算案を議会に
提案しているが、鈴木理事長は「お借りしないと、移譲まで経営が困難になる」と述べ、
県民に理解を求めた。
鈴木理事長の説明によると、厚生連は、平成元年の塩谷総合病院などの新築で15億円の
債務超過に陥ったが、17年度には解消していた。ところが、診療報酬の引き下げや新臨床制度の
開始に伴う医師不足で、患者が減って診療収入が減少したことから、18年度以降、赤字経営に
なった。
厚生連では18年度、3カ年の財務改善計画を策定したものの、塩谷総合病院の経営環境は悪化の
一途をたどり、昨年12月、3病院のうち最も債務幅の大きい塩谷総合病院の経営移譲を決め、
下都賀、石橋の2病院体制で経営効率化に努めることになった。
今年度上期で、下都賀、石橋両病院は7600万円、健康管理センターなども1400万円の
黒字で、塩谷総合病院の経営不振ぶりが際だっている。
厚生連は10月、県に対して年間の資金として10億円の支援を要請。県は今年度末までを
当面の緊急支援期間ととらえ、3億円の融資を決めた。
鈴木理事長は「議会の議決が必要で決定ではないが、県民のみなさまのご理解をいただきたい」
と、公的資金の投入に理解を求めた。
また、済生会宇都宮病院との移譲協議の進展について、鈴木理事長は「県にお任せしているので」
と明らかにしなかった。自身の経営責任については、「塩谷の移譲問題を解決し、地域に安心
してもらうとともに、残る2病院の経営基盤をつくるのが当面の仕事」と語った。
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URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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