08/12/12 01:43:15
近畿日本鉄道は11日、平成26年春完成予定の「阿部野橋ターミナルビル」(大阪市阿倍野区)に、
バイオガス発電設備など総額100億円の環境投資を行い、年間5000トンのCO 2(二酸化炭素)
削減に取り組むと発表した。森林面積に換算すると奈良公園とほぼ同面積の約640ヘクタールに
相当する削減能力を発揮し、標準的なビルに比べ排出量を25%削減できるという。
同ビルは百貨店、オフィス、ホテルなどからなる高さ300メートルの日本一の超高層複合ビルとして
建設。総投資額は860億円で、うち11%強を環境対策に充てる。
具体的には、百貨店やホテルの厨房(ちゅうぼう)から生じる生ゴミから発生するガスを利用して
バイオガス発電を行うほか、太陽光発電、風力発電、インバーターターボ冷凍機やLED(発光ダイオード)
照明などの先端エネルギーシステムを導入。百貨店の空調で発生した排熱エネルギーをホテルや
オフィスの給湯・暖房に利用するなど、エリア内エネルギーを有効活用するとともに、一体コントロールで
エネルギー使用量の最小化を目指す。
入居テナントごとにCO 2排出量を測定するセンサーも設置し、排出量の少ないテナントには賃料を
割り引くなどの優遇処置を講じるなどして、ソフト面からもCO 2削減を推進する。
同社のこの取り組みは、国土交通省の「住宅・建築物省CO 2推進モデル事業」に採択され、
最大50億円の補助金を受ける可能性があるという。
一方、同社は大阪市天王寺区のシェラトン都ホテル大阪に国内ホテルでは最大規模の発電出力
100キロワットの太陽光発電システムを設置する。投資額は1億3500万円で、21年2月末に稼働する
予定。シャープが10月に出荷を開始したばかりの薄膜太陽電池を活用し、独立行政法人新エネルギー・
産業技術総合開発機構(NEDO)の補助事業に採択されている。
▽ソース:FujiSankei Business i (2008/12/11)
URLリンク(www.business-i.jp)
▽近畿日本鉄道 ニュースリリース
阿部野橋ターミナルビル整備計画、年間5,000トンのCO2を削減。 (PDF)
URLリンク(www.kintetsu.jp)
シェラトン都ホテルに太陽光発電システムを設置 (PDF)
URLリンク(www.kintetsu.jp)