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マツダは9日、マイナーチェンジしたロードスターに、エンジン吸気音を心地よく聞かせるため
「インダクションサウンドエンハンサー」という装置を採用した。車外騒音規制をクリアしつつ、
車内にだけ“心地よい”吸気音を響かせる新しいユニットだ。エンジン音の大きさが規制対象となる
現代において、スポーツカーの重要な魅力の一つである“音”を効果的な演出に利用する手法として、
大きな反響を呼びそうだ。
スポーツカーの魅力の1つに音の要素がある。ロードノイズを除けば、それらは主に排気音と
エンジンルーム周辺から聞こえる音に分けられるが、どちらも騒音規制の対象になっている。
背景には道路近隣住民などへの配慮があるが、音を小さくすることはスポーツカーの魅力を
だいなしにしかねない。
開発主査の貴島孝雄氏は「気持ちの良い音を聞かせようとしても、これまでは一番いい所の音が騒音規制に引っかかってしまう」というジレンマがあったという。
通過測定による騒音規制をクリアしつつ、なんとか気持ちの良い音を車内にだけ響かせることは
出来ないかという悩みを解決したのが、新装置であるインダクションサウンドエンハンサーだ。
マーレと共同開発し装着した。
インダクションサウンドエンハンサーはインテークマニホールドとエアコンフィルター付近の
バルクヘッドとを繋ぐ筒状の構造で途中にダイヤフラムを内蔵する。エンジンへ空気が流入する
際に生じる吸気脈動を増幅させて、構造体と空気による双方の振動を通して車内へ吸気音を届ける。
アクセルを踏んでいるときだけ作用するといった点でも音の指向性を持つといえる。
「マニアックな部分だが、とてもコストがかかっている。そうはいっても購買層のすべての人に
訴求できると言い切れる機能ではない」(貴島主査)ため、一部グレードにのみ標準装着とした。
それでもメーカーオプションとしての選択肢は残してあるあたりにメーカーとしての苦悩が
うかがえる。
[2008年12月10日 17時54分 日刊自動車新聞 ]
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