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ニューヨーク(ダウ・ジョーンズ)米半導体製造装置大手ノベラス・システムズ(Nasdaq:NVLS)は
9日、来年1月末までに自然減とレイオフを通じて世界全体で10%の人員を削減することを明らかにした。
リストラとコスト削減計画を拡大するなか、同社は最高経営責任者(CEO)の給与を半分に削減する。
ノベラスはこの日、10-12月期の業績見通しを再び下方修正した。発表によると、同社は現在、
リストラ費と営業権の償却費を除いたベースの1株損益が少なくとも15セントの赤字になると
見込んでいる。また、受注・出荷・売上高は、11月20日の四半期中間アップデートで引き下げた
見通しレンジの下限をさらに下回る見込みとした。
ノベラスは先月20日、10-12月期は売上高が2億0700万-2億1700万ドル、1株損益は
「6セントの赤字から収支トントン」になる、との見通しを示していた。
韓国のメモリー半導体の顧客に過去1週間でみられた、さらなる弱さが、機器の受注と出荷の遅れを招き、
これがノベラスの10-12月期と来年の売り上げと利益にマイナス影響を及ぼす見込み、とした。
ノベラスは今回のレイオフにかかわるリストラ費と無形資産の償却費として、10-12月期に1200万ドルの
計上を見込んでいる。さらに、以前発表した通り、バランスシート上の営業権(2億3800万ドル)に関して
見込まれる減損費用を見積もっており、非現金費用がさらに膨らむ可能性もある、とした。
リチャード・ヒル会長兼最高経営責任者(CEO)は、同社は08年初めの事業環境の悪化に素早く対応し、
計画以上にコストを削減したものの、「残念ながら、目下の情勢は一層のコスト削減を必要としている」と
プレスリリースで述べた。
同CEOは来年、給与を50%カットされ、賞与とストックオプション(自社株購入権)の付与は受けない予定。
ヒルCEOは先月、業績不振の主因はメモリー半導体セクターにあるが、半導体業界の低迷は個人消費と
経済全般の弱さに直結している、と語っていた。10月には、半導体製造装置セクターが
「まったく予測不能」とコメントした。
ノベラス株の9日終値は、前日比0.45ドル(3.69%)高の12.63ドル。
日経ネット
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