08/12/09 21:14:46
日本放送協会(NHK)が12月1日に開始した映像配信サービス「NHKオンデマンド」において、
サービス開始から1週間が経過した7日時点で、PC向けサービスに8000人が会員登録し、
視聴回数が7万5000回に上ることがわかった。サイトには約20万人が訪問した。
9日に開催されたイベント「JASRACシンポジウム」で、NHK放送総局特別主幹の関本好則氏が明かした。
人気が高かったというコンテンツとしては、「見逃し番組」サービスでは「フィギュアスケートNHK杯女子シングル」や
「NHKスペシャル 雨の物語 ~大台ケ原日本一の大雨を撮る~」を挙げたほか、
「特選ライブラリー」サービスでは「NHKスペシャル 地球大進化」「NHKスペシャル 映像の世紀」
「大河ドラマ 翔ぶが如く」などが多くのアクセスを集めたとしている。
サービス開始後1週間の手応えとして関本氏は、「景気悪化に加えて、宣伝が行き届いていない中では、こんなものか」
と一定の評価を示した。
収益の見込みについて、NHKオンデマンドでは「1470円の月額見放題パックの会員が40万件に達すれば単年度黒字」
と試算しており、サービス開始後3年で単年度黒字を達成し、4年で前年までの赤字を回収する計画を立てているという。
「NHKオンデマンドは有料サービスということで、画質を良くしている。ニコニコ動画は500kbps、Yahoo!動画は768kbpsと
聞いているが、NHKオンデマンドは(PC向けサービスの)高ビットレートが1.5Mbps。また、テレビ向けの『J:COM オンデマンド』は14.5Mbps、
『アクトビラビデオ・フル』と『ひかりTV』は7Mbpsと、40~50インチのテレビで見ても画質は変わらない。
画質の向上で、有料の事業スキームができると考えている。」
なお、NHKオンデマンドで番組を配信するためには、出演者からの権利許諾を得る必要がある。
この点に関して関本氏は、「歌手や役者などのプロについてはJASRACなどの管理事業者との団体交渉を行うことで、
団体加盟者からほぼ許諾を得ている」と説明。
その一方、ドキュメンタリー番組などに出演した一般人については、「30年前の番組に出演した人を探すのは大変」としたが、
将来的には「特選ライブラリー」サービスで配信する番組数を現在の 1266本から3000本に増やしたいと話した。
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