08/11/26 10:49:48
国際労働機関（ＩＬＯ）は25日、2009年の先進国の実質賃金が0.5％減少するとの予測を
発表した。08年は0.8％上昇すると見込んでいるが、減少に転じる。金融危機で経済が失速し、
企業の間で賃上げを抑え込んだり、賃下げに踏み切る動きが広がっているため。先進国の
賃金上昇率がマイナスとなるのは、統計が比較可能な01年以降では初めてという。
発展途上国も含めた世界全体の09年の賃金上昇率は、08年比0.6ポイント低い1.1％と予測。
先進国は株安の直撃を受けている金融業や需要減に苦しむ自動車産業などが集積しているため、
特に落ち込みが激しい。原油価格の反落などで物価上昇率は低下するが、それ以上に賃金が
下がり、労働者の生活を圧迫する形となる。
ＩＬＯは「賃金低下を放置すれば消費がさらに減退し、世界経済の悪化に拍車がかかる」と
指摘。「各国政府は金融危機を乗り越えるため、最低賃金の引き上げや雇用を拡大する企業への
減税措置といった政策を早急に実施すべきだ」と訴えた。
ソースは
URLﾘﾝｸ(www.nikkei.co.jp)
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