08/11/16 01:31:30
日産自動車は、貴金属の使用量を従来に比べ50%削減する「超低貴金属触媒」を世界で初めて実用化した。
11月19日に発表する新型キューブに採用する。
世界中で使用される貴金属のうち、自動車用途で使用される割合はプラチナで約50%、
ロジウムでは約80%に達する。貴金属の採掘可能量に限界があり、価格も高騰していることから、
使用量の抑制が自動車技術の重要な課題となっている。
従来の触媒は、走行を重ねるうちに、熱によりプラチナなどの貴金属が凝集して排出ガスとの接触面積が減少し、
浄化処理性能が低下していた。そのため、初めから劣化分を見込んだ量の貴金属を使用する必要があった。
今回採用する「超低貴金属触媒」は、貴金属を付着させる基材の周りに物理的な仕切りを設けることにより
接触面積の減少を抑え、貴金属量を半減することを可能にした。
新型「キューブ」は、床下触媒での貴金属総使用量を1.3gから0.65gと半減しながら、
「2005年基準排出ガス75%低減レベル(SU- LEV)」を達成した。
この技術は触媒に使われるプラチナ、ロジウム、パラジウムの全ての貴金属に適用可能。
ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンはもちろん、自動車以外の触媒についても適用が可能で汎用性が高い。
「超低貴金属触媒」は横浜工場で生産し、順次国内向けコンパクトカーに採用を拡大する。
コンパクトカー以外での採用や他業種への外販も検討していく。
将来的にはルノー車への採用も計画している。
URLリンク(www.nikkeibp.co.jp)
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