08/11/12 19:48:03 bAzgMR6K
>>403
ジョセフ・スティグリッツは、「金で買えるアメリカ民主主義」のなかで、
著者のグレッグ・バラスト氏とIMFや世銀の真の姿について語っている。以下要約引用。
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・IMFも世銀も、純粋な任務を帯びて1944年に誕生した。
世銀は戦後の復興と発展プロジェクトに資金を供給すること、
IMFは一時的に国際収支赤字に陥った国家に
ハードカレンシーを貸し付けることが当初の使命だったのだ。
・IMFと世銀が変わったのは1980年からだ。
・80年代はじめ、石油価格が5倍に跳ね上がったことと、
ドル利払いの急増で大きな打撃をこうむった第三世界の国家は、
IMFと世銀に対し支援の要請をした。
しかし彼らに与えられたのは、債務免除ではなく資金の貸し出しと引き換えに
さまざまな融資条件がつけられた構造支援プログラム( SAPS)というものだった。
詳細は国によって異なるものの、債務借り換えをちらつかせながら、
貿易障壁の撤廃、国の資産を海外投資家に売却すること、
労働市場をより「柔軟」にすることなどを指示している点では共通だ。
・なぜこのように悪しき方向へ変わってしまったのか?
IMFと世銀はラリー・サマーズというエイリアンに乗っ取られたというのが私の持論だ。
構造支援・自由市場という処方箋をもって、このエイリアンたちが成し遂げたことはなんだろう。
・ここワシントンでわれわれは、IMFと世銀、そして世銀の51パーセントを所有している
アメリカ財務省の本当の役割について語った。