08/11/12 10:07:18
日産自動車と日本原子力研究開発機構(本部:茨城県東海村)は2008年11月10日、高速で運転する
自動車のエンジンや駆動系部品内部の潤滑オイルの挙動を可視化する技術の共同開発を開始したと
発表した。CO2排出量を削減できる低燃費エンジンの開発につなげる。
潤滑オイルの挙動を解析する撮像システムと解析手法を共同で開発する。原子力機構は中性子計測の
ノウハウを生かして、エンジンに適した撮像システムの検討と解析手法の開発を担当。日産はエンジン
撮像システムの製作と実際のエンジンを使った可視化実験を行う。原子力機構東海研究開発センター
原子力科学研究所の研究用原子炉を活用する。
潤滑オイルによる摩擦ロスの低減はエンジンの燃費性能向上の重要な課題だが、これまで高速回転
するエンジン内の潤滑オイルの複雑な動きの可視化や、シミュレーションの技術がなかったため、摩擦
ロスの要因は不明確だった。
しかし、軽金属製容器内部の水やオイルの流動を中性子で透過し、スローモーションで観察・計測する
高速度可視化計測・解析技術「高速度撮影中性子ラジオグラフィ」を応用すれば、エンジン内部の潤滑
オイルの挙動も可視化できることが事前検討で判明。開発を決めた。
▽ソース:NIKKEI NET (2008/11/11)
URLリンク(trendy.nikkeibp.co.jp)
▽原子力機器用中性子可視化装置(イメージ図)
URLリンク(trendy.nikkeibp.co.jp)
▽日産自動車 プレスリリース
日産自動車と原子力機構、世界で初めてエンジン内部の潤滑オイル挙動の高速度可視化技術共同開発を開始
URLリンク(www.nissan-global.com)