08/11/12 07:15:50
ノリタケカンパニー(本社・名古屋市)は11日、不採算事業の再編に伴い、今年度中に
国内外で最大800人を削減する方針を明らかにした。派遣やパートだけでなく正社員も対象。
全従業員の1割強を減らす大リストラだ。世界経済の減速は、景気の先導役だった
東海地方の製造業の正規雇用にも、影響を及ぼし始めた。(宮崎健、山本知弘)
ノリタケグループの08年3月末の従業員数は、非正規社員を含め、世界で6908人。
人員削減は今年度から本格的に着手した。削減の方法は、早期退職や解雇、派遣契約の解除
など様々という。
食器事業では、加賀工場(石川県)を3月末に閉鎖。4月以降、40人が辞めた。9月末には、
フィリピン工場を閉鎖し、生産拠点を伊万里工場(佐賀県)とスリランカ工場に集約。
この再編で300人を削減した。
電子事業は、音響機器の表示に使う蛍光表示管などを製造しているが、夜須工場(福岡県)
での部品生産をやめ、拠点を伊勢工場(三重県)に集約する。これに伴い年度内に260人を
減らす方針だ。
種村均社長は11日、08年9月中間決算の発表後、記者団に「食器事業の人員削減は避けられ
ない。再配置も難しい」と話し、下半期に新たに食器事業で最大200人を削減する考えを
示した。高級食器に特化する伊万里工場や、米国や日本などにある販売会社の従業員らが、
対象になるとみられる。
中間決算(連結ベース)は、売上高が前年同期比1.2%増の668億円だったが、本業の
もうけを示す営業利益が同30.9%減の35億円。食器事業が北米市場の大幅な落ち込みで
営業損失を出すなど、業績が悪化。電子事業も7割が輸出のため、円高の急伸が利益を
圧迫した。
純損益は、前年同期は28億円の黒字だったが、7億円の赤字となった。中間期としては
初の赤字だ。工場閉鎖に伴う損失や特別退職金など、計32億円を特別損失として計上した
ためだ。
通期では、売上高が前期比6.3%減の1250億円、純利益が80.6%減の11億円と、
減収減益を見込んだ。
▽News Source asahi.com 2008年11月11日23時14分
URLリンク(www.asahi.com)
▽ノリタケカンパニーリミテド 株価 [適時開示速報]
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