08/11/11 08:46:19
ソースは
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■塩漬け物件、空きビル…
不況の気配が、杜の都にも忍び寄ってきた。仙台を象徴するアーケード街にはシャッターを
下ろした店舗も目立ちはじめ、地価の急騰を牽引(けんいん)した外資系を含む
不動産ファンド勢も姿を消した。注目された駅前一等地の再開発案件も、青写真を
描けぬままだ。仙台の不動産市況に暗雲がたれ込める。
「ビル売却の商談が進んでいた矢先、買い手が手付金を放棄して姿をくらませてしまった」-。
仙台駅にほど近い大型アーケードで、昨年末からそうした経緯で「塩漬け」となった物件が
増えているという。米低所得者向け高金利型住宅ローン(サブプライムローン)問題を
きっかけとした混乱は、まず外資系ファンド勢を直撃した。「仙台にも相当数乗り込んでいた」
(市内不動産業者)ファンド勢は影を潜めた。その後、深刻化した金融不安で、銀行は
不動産会社への資金供給を絞り込んだ。
不動産不況が深刻化したのは、金融不安ばかりが原因ではない。不動産調査会社の三鬼商事は
「仙台エリアの不動産は、供給過剰が著しい」と指摘する。例えばオフィス。仙台エリアの
新築ビル(オフィス)の空室率は6月末で54%、10月末でも43%と、ほぼ半分が空いている
状態。既存ビルも含めた平均で12%の空室率は、東京の4・3%は別としても、10%前後で
推移する札幌や福岡エリアと比べても高い。
商業施設も、この8月、仙台駅前にファッションビルの「パルコ」が進出。既存の雑貨チェーン
「ロフト」、アーケード街などと客の取り合いが激化している。とりわけ、アーケード街は
「駅前の商業ビルで客足が止まってしまう」(店舗経営者)など影響は深刻で、「相場よりも
高く設定されていたアーケード内店舗の賃貸料も引き下げざるをえない」(三鬼商事)との
見方もでている。
■ ■ ■
さらに深刻なのはホテル業界。駅周辺の狭いエリアに高級ホテルだけでも仙台国際ホテル、
ホテルメトロポリタン仙台などが林立。森トラストが開発中の大規模ビル「仙台トラストシティ」
には、22年に米ウェスティンホテルを誘致する計画が進行中で、競争は激しくなるばかりだ。
そうした中、再開発の動向が注目されるのが、仙台駅前の老舗高級ホテル「仙台ホテル」だ。
-続きます-