08/11/09 23:59:53
パナソニックが三洋電機の子会社化に乗り出したことで、
両社の中核事業である薄型テレビ用パネルや充電池の工場が集まる兵庫県は、
国内最大の電機メーカーの一大生産拠点となる。
県南部の主な生産・研究拠点は両社合わせて11カ所になる。
今後、販売先が競合する車載電池事業の調整など県内拠点が絡む課題が浮上する可能性もある。
統合の行方は地域経済にも大きく影響しそうだ。
パナソニックは、尼崎市に薄型テレビ用のプラズマパネル工場を持ち、姫路市に液晶テレビ用パネル工場を建設中。
県は「家電メーカーの顔」である薄型テレビ用パネル生産で、同社の世界戦略を担っている。
三洋も創業者・故井植歳男氏の出身地である淡路で、成長分野の電池事業に力を入れる。
南あわじ市に世界シェア首位のリチウムイオン電池の新工場を建設中。
加西市でも、リチウムイオン電池の新たな生産拠点を建設する方向で最終調整が進んでいる。
洲本工場には、充電池分野を統括する部門を置き、
リチウムイオン電池やハイブリッド自動車用のニッケル水素電池を生産。
神戸市には充電池や太陽電池の技術開発を担う研究所がある。
一方、有価証券報告書によると、
今年3月末の従業員数は、パナソニックが尼崎、神戸、社の各工場で計約1700人。
三洋も洲本、加西で計約1600人。
現在も進む工場建設で、さらなる雇用創出も期待される。
ただ、淡路島内のある三洋電機の下請けメーカーは
「経営安定という面では前向きにとらえられるが、どんな管理を求めてくるか分からない不安もある」と話す。
車載電池では洲本工場で生産する自動車用ニッケル水素電池で販売先が競合しており、今後、重複する事業の調整が課題になりそうだ。
ソース:神戸新聞
URLリンク(www.kobe-np.co.jp)
図:パナソニック、三洋電機が県内に構える主な生産・研究拠点
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