08/10/30 10:59:47
ソースは朝日新聞社
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08年度の国の一般会計税収が当初見積もりの53.5兆円より5兆円超も減る見通しになった。
米国発の金融危機や円高で企業業績が悪化し、法人税収などが大幅に減るためだ。政府は税収減を
補うため、国の借金である赤字国債を追加発行しなければならず、3年ぶりに新規国債発行額が
30兆円を上回りそうだ。
政府は財政再建のため、毎年度の新規国債発行額を過去に発行した国債の元利払いより低く抑える
「基礎的財政収支の黒字化」を11年度に達成する目標を掲げている。08年度に赤字国債を
追加発行すると、今後、大幅な税収増などがない限り目標達成が極めて難しくなる。
08年度の一般会計税収について、政府は昨年12月時点の経済見通しや企業業績をもとに
見積もった。うち法人税収は全体の約3割の16.7兆円と見込んでいた。だが、今年に入り、
原材料価格の高騰や米国経済の減速などで法人税収が大幅に減少。金融危機や円高が追い打ちを
かけ、企業業績がさらに悪化し、株安で企業が保有する株式の含み損も拡大している。4~8月の
法人税収の累計は前年同期の58%にとどまり、「年度でも大幅な税収減は避けられない」
(財務省幹部)状況だ。
税収の約2割を占める消費税収も、物価高などで個人消費が伸び悩み、減少する見通し。
株安は個人投資家にも打撃となっており、所得税収への悪影響も懸念される。
そのため、財務省は08年度税収の見積もりを再検討し、現時点で5兆円超の減少になると
みている。景気減速が進めば、さらに税収減になる恐れもある。今後、開会中の臨時国会か
来年の通常国会に、税収見積もりを減額した補正予算案を提出する方針だ。
08年度当初予算の一般会計総額は約83兆円で、税収や諸収入で足りない25.3兆円を
新規の国債発行で賄う予定。さらに臨時国会で成立した第1次補正予算では、建設国債を4千億円
追加発行することが決まった。税収減を補うには特別会計の積立金などを活用する手段もあるが、
大きな額は期待できず、国債の追加発行は避けられない。
麻生首相は新総合経済対策として、1次より規模が大きい2次補正を編成する方針。財源には
特別会計の積立金などを充てる方針で、税収減を補う財源の余裕は少ない。
-以上です-
“国の税収と新規国債発行額の推移”というグラフは
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