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国内証券最大手の野村ホールディングス (HD)が2009年3月期連結業績で純損益が
過去最大となる2000億円規模の赤 字となる可能性が出てきた。経営破たんした米リーマン・
ブラザーズ証券の一部 事業と人員の継承で増加する人件費が重くのしかかる。海外事業の拡大を
狙う野 村にとって「千載一遇」のリーマン買収が大きな負担となりそうだ。
ブルームバーグ・ニュース集計によるアナリスト5人の今期予想は1000- 2000億円の赤字。
人件費とは別に、投資銀行業務や株式委託手数料も低迷、出 資する米フォートレス・
インベストメント・グループの株価急落で第3四半期以 降に大幅な評価損計上を迫られる
可能性もある。2期連続で赤字になれば、持ち 株会社化し、ニューヨーク証券取引所に
上場した01年以降で初めてとなる。
■人件費の負担大きく
野村は旧リーマンのアジア・欧州・中東事業やインド子会社の社員を最大 8500人引き継ぐ
ことで合意した。リーマンの07年11月期の報告書を基に算出 した昨年度の同社従業員の
平均年収は約3300万円となっていた。アナリストら の試算では、野村は10月以降の
6カ月間で約1000億円の人件費が増える見通し。 7-9月期で損益トントンが見込まれる
野村の利益を圧迫する。
クレディ・スイス証券の大野東アナリストは、野村の収益について「旧リー マン社員の
引き受けでは、まず人件費の増加が影響してくる」と指摘。さらに負 債をてこに大きな収益を
稼ぐ「リーマンのビジネスモデルは崩壊し、この環境下 ですぐに利益を上げることは期待
できない」とみる。野村は「リーマン統合後の 黒字化に向けたスケジュールを投資家に
説明する必要がある」という。
続きます。 ソースは
URLリンク(www.bloomberg.com)