08/10/24 00:27:24
川崎市やJR東日本が2010年3月の開業を目指し、同市中原区で進めているJR横須賀線
武蔵小杉駅建設で、並行する東海道新幹線線路の保安対策やエレベーター設置が新たに必要
になり、総事業費が約50億円増え、約226億円になることが22日、わかった。超過分のうち
約39億円を負担する同市は、補正予算案を12月議会に提出する方針で、「見積もりが甘かった」
と非を認めながら、「完成すれば住民の利便性が向上する」として、市民に理解を求めている。
同市の発表によると、工事費増の主な要因は、横須賀線の新駅と、現在のJR南武線武蔵
小杉駅を結ぶために新設される連絡通路(約250メートル)の関連工事。東海道新幹線と
横須賀線の地下を通る約30メートルのトンネル部分に、レールのずれを計測するシステムを
導入するなど、新たな保安対策が必要になったという。
工事そのものは、JR東日本の概略設計で、すでに07年5月に着工しているが、JRが詳細
設計する段階で、新たな対策が必要なのがわかったという。また、ホームの基礎構造の変更や、
南武線と横須賀線との乗り換え用のエレベーター・エスカレーター新設も追加されたという。
このため、新駅は開業予定の10年3月までに、連絡通路やホーム屋根などの整備が間に
合わず、開業時は、仮設通路や仮設の屋根で対応する。連絡通路については10年度完成、
仮設通路の撤去とエレベーター設置などについては11年度完成の見通しという。
武蔵小杉駅は現在、JR南武線と東急東横線の接続駅で、駅周辺地域では、計約5000戸の
マンション整備も進められ、同市内でも人口急増地域となっている。このため同市は、03年夏
から、JRに横須賀線新駅の設置を要望して、05年に基本合意に達した。現在はホーム建設の
ため、横須賀線線路の移設などを行っている。
新駅ができれば、東急東横線やJR南武線から、横須賀線への乗り換えが可能になり、武蔵
小杉駅から品川駅まで、南武線で川崎駅を経由するルートより約15分短縮される。1日当たり
の新駅利用者は約7万人と見込まれている。
同市小杉駅周辺総合整備推進室は「当初の見積もりが甘かった。費用が過分にかかり申し
訳ないが、新駅ができれば利便性は高まるので、速やかな開業に努めたい」と話している。
画像:建設中の武蔵小杉駅
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画像:JR線『武蔵小杉駅』予定地
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ソース: 読売新聞(2008年10月22日)
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